高血圧とは~血圧が高いとどうなるの?高いまま放置はダメ?~
高血圧の患者さんは現在約4000万人いるといわれています。
さまざまな疾患の中でも身近な疾患なのではないでしょうか。
実際に高血圧と診断され、薬を服用している方も多いと思います。
高血圧ってどんな病気なのでしょうか?
血圧が高いこととひとことで言ってしまえばそうなのですが、血圧が高いとなにがいけないのでしょうか?
今日は高血圧とは、血圧が高いとなにが悪いのか勉強していきたいと思います。
血圧とは
心臓から送り出された血液が動脈の壁を押す力の事です。
最高血圧(収縮期血圧):心臓が最も縮んで血管への圧力が最大となったときの血圧
最低血圧(拡張期血圧):心臓が緩んで圧力が最低になったときの血圧
高血圧の基準
高血圧の基準は診察室で測った血圧なのか?家で測った血圧なのか?によって基準が変わります。
診察室で測ると血圧は高く出る傾向があるからです。
そして、その患者さんがどういう患者さんなのかによっても変わってきます。
血圧が高いとなぜダメなのか
血圧がずっと高い状態であることによって、動脈硬化の発症が起こるからです。
動脈硬化とは動脈の壁が厚くなったり、硬くなったりして本来の構造が壊れ、働きがわるくなる病気です。
動脈硬化の発生機序~かんたんに~
血圧が高い状態が続き、血管が傷つけられるとそこに脂肪がたまり分厚い粥状になります。これを粥種といいます。そして、血管の弾力も失われてしまいます。
できた粥種が壊れてしまうと血小板が集まってきてそこに血栓ができてしまいます。
それにより血管が狭くなり、血流を悪くしたり、血管がもろくなってしまいます。
動脈硬化は心筋梗塞、脳梗塞、脳出血、大動脈瘤破裂などを引き起こします。
治療法は?
高血圧と診断されたら、治療は2つ。
①生活習慣の改善②降圧剤服用です。
さいごに
高血圧は、高血圧によって引き起こされる可能性のある病気が問題となります。
自覚症状があまりないのでサイレントキラーと呼ばれたりします。
まだ高血圧と診断されていないうちは食塩を控える、適正な体重を維持する、運動するなどを心がけ、高血圧にならないようにしましょう。